エチオピアの食文化
エチオピアの主食はインジェラ。テフというイネ科の穀物の実を引き、水で溶いて発酵させます。できあがった液状の種を、大きな鉄板に流こみ、クレープ状に丸く広げます。表面にフツフツと穴があきはじめたら、蓋をして蒸し焼きに。しっとりふわふわに焼きあがったインジェラは酸味があり、スパイシーなワット(辛みの効いた煮込み)やアリチャ(マイルドな煮込み)と絶妙にマッチします。テーブルの代りになる大きなマッソーブ(バスケット)の上にインジェラを広げ、色とりどりのワットやアリチャを並べてできあがり。美味しいだけでなく、インスタ映えも間違いなしです。
インジェラの原料となるテフは、グルテンフリーな上、ミネラルや鉄分豊富なスーパーフード。ハリウッドセレブ御用達の健康食材です。そして、エチオピアの食文化を語る上で、外せないのが「グルシャ」というユニークな習慣。家族や恋人、親しい友人や客人への愛情やもてなしの表現として、インジェラでくるんだワットやアリチャを口元まで持ってゆき、食べさせてあげるというもの。ヘルシーでユニーク、映える写真も撮れるリトル・エチオピアで新たな食体験をしてみませんか。